毎日ただひたすら何百枚もシャッターを切って膨大な量の写真の中からセレクトしていく。
そういう方法論は、ある意味において写真を使って作品を作るうえではひとつの正しい手段だと思う。
そしてそういう行為にも少なからず憧れを持ってはいるが、いかんせん性格に合わないらしい。
撮るという行為が好きで好きでたまらないわけではなく、「どういうことを撮ろう」「どう撮ろう」ということを考えるのが一番面白い。
それでも毎日カメラは持ち歩くし、だいたい毎日なにかしら写真を撮っている。
コンパクトデジカメはとても便利で、煙草を吸うのと同じに、手持ちぶたさなちょっとした時間を埋める道具としてもとてもよい。
そうやって積み重なった写真を、何の気なしにフォルダを開いて眺めるのはちょっと面白い。