画像を見せることのみで見る者に訴えかけ、理解、共感、何らかの情動、深い思考etc.を促すことが出来るのは理想。
画像のみでも例えば美しく、テキストなどにより説明が加わることによって深みを増すならまだよく、
画像自体にそれらの力がなく説明もなされない、または、画像自体になんらかの力があったところで説明することがないか説明をしないというのは
外へ向けて発信するという観点からみて、美術作品として成立しているとは言いがたいのではないか。
説明が先に立ちすぎるのは画像に対する怠慢。
説明できる物事があるのに説明しないのも怠慢。


少々偏屈に過ぎる気もするが、最近こういったことを考える機会が多い。
多分自分に当てはめていくために考えているのだけれど、そう思ったところでそれらをクリアしていくのは難しい。
また、展示や写真集などで日頃触れる作品にも、これらをクリアしている(と現在の自分のリテラシーで読み解ける)作品は、少ない。


[今日見た展示]

  • 綿谷修「Drowning in flame」photographers' gallery
  • 大友真志「Mourai 3」IKAZUCHI
  • 島内 英佑「セピア色の吉野川」新宿ニコンサロン