展示に出す写真をああでもないこうでもないといじっているうちに、
カメラの、というかメーカーでのレンズの決定的な描写の違いに気づいて愕然とした。
いずれも何十年か前の設計のレンズ。
フォーマットは6×7とスクエア。
日本とドイツ。
吐き出す画は決定的に混ざらない。
神々は細部に宿る。
それは決定的で圧倒的な違いだった。
でもこれは人の写真を見てもわからないとも思う。
それでも、そこには厳然たる違いがあるし、
そこにこだわらなくてなににこだわるのか、とも思う。


言えることは、はじめなんとなく選択した自分の機材は
自分にとってやはり気持ちのいいものだったということ。


どちらが正しくてどちらが悪いというものではないが、
自分にとって腑に落ちる。
まずはそこから始まるのだと、やはりそう思う。